インペリアル・ピンク・トパーズ(ブラジル、ミナス・ジェライス産、非加熱・非処理)
11月の誕生石、宝石言葉:友情、希望、潔白

画像の石はピンク色ですが、トパーズには他にイエロー、ブルー、無色のホワイト
などがあります。
最上級とされるのがシェリー・カラーといわれるもので、シェリー酒のような褐色
から、イエロー、オレンジ、ピンク、レッドと複数の色がきらめく素晴らしさです。
最も稀産なのはレッド・トパーズで、鮮やかでありながらルビーとはまた違った
深みのある赤です。
ブルー・トパーズは淡い水色の物から濃い目の青までありますが、他の色に
比べて産出量が少なく、その中で宝石として美しいものはさらに少なくなるため
あまり注目されませんでした。しかし1970年代、価値の低いFタイプ(後述)に
放射線処理する事で鮮やかな青色に変える技術が開発され、これが大いに
流行する事となりました。
近年それが行き過ぎたか、ブルー・トパーズのアクセサリーを身につけたら、
火傷をした、という被害が報告され、宝石業界で問題となりました(対処、改善
はされたようです)。
ピンク・トパーズはブラジルのほか、パキスタンなどでも産出します。OHタイプ
(インペリアル、後述)の中でも極上の物は、ピンク・ダイヤモンドにも匹敵する
美しさですが、加熱処理で色を変えたもののほか、ホワイト・トパーズの表面に
カラー・コーティングしたものが安価で流通しています。美しさも価格も違うので
まず取り違える事はないと思いますが、ご購入の際には処理の有無に気をつけ
てください(コーティングははがれる事もあります)。


名称、「インペリアル」について

19世紀末、ブラジルでシトリン(黄水晶)をトパーズと偽る不届き者が現れたため、
現地の宝石業界が時の皇帝の許しを得て、本物のトパーズに「インペリアル」の
名を冠する事にしました。
これは当然ながらイエロー・トパーズのためのものだったのですが、2004年から
OHタイプのトパーズは色にかかわらず、「インペリアル」をつけられるようになり
ました。
トパーズはその成分のうち、フッ素(F)が優勢なFタイプと、水酸基(OH)が優勢な
OHタイプに分けられますが、宝石として価値が高いものは屈折率が高く、褪色に
強い(日光で色あせしにくい)OHタイプです。

主な産地はやはりブラジルはミナス・ジェライス州のオーロプレト地区ですが、その
中でも大規模な採掘を行っている鉱山は二つで、そのうち一つはアメリカの大富豪
の所有物で、市場に原石を一切出さないそうです。

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